それなら結構です

モンテナス王国の王女、ユーアリティは大国の王太子妃となるために嫁いできた。だけど肝心の王太子はユーアリティを受け入れようとしない。

・「名前を呼ぶな」
・「僕に関わるな」
・「女性と同じ空間にいると言うだけで鳥肌が立つ」

と言いたい放題言ってくれた王太子は極めつけにこんな爆弾を落としてくれた。

「子種は僕以外から貰ってくれ」

そう言われれば流石のユーアリティだって堪忍袋の緒が切れる。ユーアリティはにっこりと笑って答えた。

「…………分かりました」

───ええ、ええ。よく分かりましたとも!
私とあなた、絶対合わないってことがね!私をなんだと思っているのかしら?都合のいい女?駒?表面上の妻?はっ、笑わせるわ。

───そんなのこっちから願い下げよ!

そう思いながらユーアリティは笑って続けたのだった。

「よろしくお願いします、殿下」

このお話は気の強い元王女ユーアリティと大の女嫌いの王太子ファルシアが婚姻を結び、隣国の婚約破棄問題に大きく巻き込まれる話である。

以前掲載していた猫に花束をを誤削除してしまったため再掲載になります

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