神のお告げを聞くことができる、聖女ジャンヌ様。
そして、ジャンヌ様から運命の結婚相手を授かる行事、ジャンヌ・マリアージュ。
その年、十六歳となり成人を迎える二十人の才女のみがジャンヌ・マリアージュに参加できる。クィン・ファスタールもその内の一人だった。
クィンは、結婚がビジネスと考えられ、親同士の決めた政略結婚が多いこのディラント国でも、才女になれば幸せになれると信じていた。
それなのに。
「貴女に運命の相手を授けましょう。……その者の名は、レナルド・コーネリウス」
「感謝します。ジャンヌ様」
クィンはその名前を聞いたことがない。
なんとその男は、王宮の地下牢にいる囚人だった!?
伯爵令嬢であるクィンと囚人であるレナルド。
神のお告げにより結ばれた二人の運命は、どう進むのか――――。
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