悪役令嬢は末路の先で長い長い夢を見た

私はこんなにも殿下のことが好きなのに、殿下はいつも妹しか見なかった。声をかけてもまともに返事をしないで、私の方を見もしないで、妹ばかり見て、妹にだけ名前を呼ぶことを許した。

ある日から、私は悪夢を見るようになった。
それは私が妹と殿下の恋を邪魔して何度も破滅する、長い長い悪夢。破滅を避けるための方法は一つしかないと思った。それは、私が恋を諦めて、妹と殿下の恋を応援することだった。

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