とある子爵家に、アリシャという娘がいた。彼女は二人の姉とは違い正妻の子ではない。このためアリシャは、姉や義母から酷い虐めを受けていた。しかし、アリシャはどんな嫌味を言われても意に介することなく、姉達の神経を逆撫でする始末。
ついにアリシャは姉達から、森の奥深くに捨てられてしまう。万事休すと思われたその時、妖精がアリシャをとある屋敷へと導く。
そこにはアリシャと同じ年ごろのディミトリーという少年が暮らしていた。
アリシャはしばらくの間、彼の世話になることにしたのだが――――。
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