異世界転生して、魔王を一瞬で倒した結果、俺が魔王と勘違いされてしまった。面白いので、このまま魔王になろうと思う。

著者:丸林冬里

佐藤太郎は、ブラック企業で働く二十九歳独身男性。
ある日、階段から落ちて死んだところ、神に拾われ、異世界転生することに。
面倒くさがりの神によって、ありとあらゆるチートスキルを得た佐藤は、魔王軍を瞬殺してしまう。
英雄として称えられることを期待して、王都へ向かったところ、いつまで経っても魔王軍が来ないことを不審に思った王都の人々に、佐藤こそが魔王だと勘違いされてしまった。
誤解を解こうとする佐藤だったが、どうやらこの世界の人々は、魔王のことを良く知らないらしい。
「これはこれで面白いから……。そのまま魔王になっちゃおうかな!」
「佐藤。ふざけるのもいいかげんにしなさい」
この世界で、魔王を楽しむことに決めた佐藤。
そんな佐藤のオペレーター役として、この世界に繋ぎ留められてしまった天界の使者、リゼッタは、さっさと佐藤に死んでもらいたいと思いながらも、その身勝手な行動に振り回されていく……。…続きを読む

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