悠木 源基の小説一覧

小説家になろう

婚約破棄ですか? 了解です。二番目ならいざ知らず三番目はさすがに無理!

 伯爵令嬢であるメラニーは十二歳の時、同じ伯爵家の嫡男で同じ年のハーリーと婚約した。  魔道具愛好会というサークル仲間だった父親同士が、より一層仲を深めたいと、二人で勝手に盛り上がった結果だった。  その婚約者は魔法の天才だと評判の美形だったが、一般常識に欠け、拘りの強い面倒な男だった。  メラニー....
著者 : 悠木 源基
小説家になろう

今日も貴方が耳元で愛を囁いてくるので困ります

 伯爵令嬢のアリッサは情報省に勤務する女性官吏。  彼女は幼なじみのメリメ達と共に王城の地下にある通称『土竜部屋』に籠もって、毎日電話交換手として働いている。  彼女は良い耳を持っていたことで、主導権争いをしている王子達に、議会の速記係から無理矢理異動させられたのだ。  彼女はここに配属されてからと....
著者 : 悠木 源基
小説家になろう

陛下、私は貴方の元婚約者ではなくその娘ですから、罪滅ぼしなど結構です。いえ、むしろ迷惑ですから

 ブリトリアン王太子と、ホーズボルト辺境伯家の令嬢のアスティリアはお互いに思い合っていた。しかし、二人はお互いの気持ちを伝えることができない理由があった。  王太子はまだ十二歳だった時、王宮の庭園で二つ年下のアスティリアにプロポーズした。  しかしその時二人は初対面。彼は父親の命令で彼女に「あなたを....
著者 : 悠木 源基
小説家になろう

そろそろ私も旅に出ようと思います!

 近衛騎士の夫は出張の度に律儀に妻と息子にお土産を買ってくる。しかしそれはいつもおざなりで選んでいるありがた迷惑な物ばかり。  そこである日のこと妻は夫に、お金を使うのは勿体ないから、地方の役所で発行しているスペシャルカードをもらってきて欲しいとお願いする。それならただでもらえるからと。  ただし必....
著者 : 悠木 源基
小説家になろう

【電子書籍化決定】地味顔侯爵令嬢は美人従姉の子爵令嬢と入れ替わることにした。王太子の婚約者に選ばれても、どうせ不細工を理由に婚約破棄をされるとわかっていたので。

 侯爵令嬢であるミモザ=コールドンは王宮で催された夜会で、第一王子との婚約破棄を言い渡された。  その理由は彼女は地味顔で華やかさに欠け、将来国の顔となる王妃には不適任だから……というものだった。  しかも女だてらに余計なことばかり口を挟み、生意気で思い上がっており、甚だ遺憾だと。    彼女の眼の....
著者 : 悠木 源基
小説家になろう

地味顔侯爵令嬢は美人従姉の子爵令嬢と入れ替わることにした。王太子の婚約者に選ばれても、どうせ不細工を理由に婚約破棄をされるとわかっていたので。

 侯爵令嬢であるミモザ=コールドンは王宮で催された夜会で、第一王子との婚約破棄を言い渡された。  その理由は彼女は地味顔で華やかさに欠け、将来国の顔となる王妃には不適任だから……というものだった。  しかも女だてらに余計なことばかり口を挟み、生意気で思い上がっており、甚だ遺憾だと。    彼女の眼の....
著者 : 悠木 源基
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要求の多い王女と呼ばれているけれど……

 赤い魔女と呼ばれた悪名高い母を持った侯爵家の三兄弟は、幼い頃からご婦人方から苛められ蔑まれ続けられたために、女嫌いになった。  ところが父親が事故死したために若くして侯爵位を継いでいた長男が、ある日突然、第三王女と結婚を前提した顔合わせを申し込んできたと告げた。  それを聞いた弟達は仰天した。  ....
著者 : 悠木 源基
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至らぬ妻なので国へ帰らせて頂きますと、辺境伯夫人は突然ドレスの裾を翻し、客人達の前から消え去った。残された者達の終幕は……

 二年に及ぶ世界大戦がようやく終了した。  そして久し振りに開かれた辺境伯のパーティーの中盤で、主催者の妻が、夫と招待客達に向かってこう言った。   「皆様にはこれまで色々とご迷惑をおかけしましたことを、心からお詫び申し上げます。  至らぬ妻で誠に申し訳ありませんでした。今日この時をもって私は身を引....
著者 : 悠木 源基
小説家になろう

恋に努力はいらない!

卒業パーティーの場で俺はみんなの前で、婚約者であるアリスことアリスティアに婚約破棄を言い渡した。  アリスは瞠目したあと、婚約破棄される理由は何ですかと問うてきた。それを聞いて俺は再び激昂した。  一学年下の転校生であるであるバネッサに酷い虐めをしていたというのに全くに反省していないのかと。  だか....
著者 : 悠木 源基
小説家になろう

本日を以って私は離婚することに致しました〜ですので二年前に記入した届けを提出させて頂きます〜

  「本日を以って私は離婚することに致しました」    何の脈絡もなく突然彼女は言った。それは侯爵家で催した夜会が終わった直後のことだった。  夫はそれを聞いても言われた言葉の意味するが理解できずにポカンとした。  しかし夫の父親の方は彼女の言葉にすぐに反応した。   「突然何馬鹿なことを言っている....
著者 : 悠木 源基