悠木 源基の小説一覧

小説家になろう

僕の代わりに、どうか妹を助けて下さい!

 王立学院を飛び級の十六歳で卒業したミレーユは、十三歳年の離れた兄の診療所の手伝いをしている。  最近兄に薬草を育てるように命じられたが、彼女は植物を栽培するのが苦手で、毎日のように叱られていた。そして卒業して一年近く経って、彼女は精神的に追い詰められて、ある日気を失って、五日経っても目をさまさなか....
著者 : 悠木 源基
小説家になろう

泥団子とオルゴールと音玉と・・・

 爆発音と共に燃え盛る大きな炎の前で、ケントはある女性の名前を叫び続けていた。  幼馴染みで、初恋の相手で、そして彼の唯一の女性の名を・・・   「サラーっ! サラーっ!」と……    何度も火の中へ飛び込もうとして、周りの人に体を拘束され、思いとどまるように叱責された。    今燃えている伯爵家の....
著者 : 悠木 源基
小説家になろう

空飛ぶ殿下

 公爵家令嬢であるベティは、綿毛のようなふわふわ金髪に明るく澄んだライトブルーの瞳。そして雪のように白い肌に、健康そうな淡いピンク色の頬には小さな愛らしいエクボがある、誰からも愛されている少女である。  彼女と交際したがる者が多過ぎて困り果てた公爵は、集団見合いパーティーを開いた。その席で、どんな男....
著者 : 悠木 源基
小説家になろう

とある侍女の人生最良の日

 王宮の侍女であるリラは、早くに両親を亡くして孤独な環境で育ったために、あまり感情を表さない娘だった。しかし、いつしか国王と密かに心を通じ合わせるようになった。ところが、ある出来事が起こり、彼女は自分ともう一つの命を守るためにに、王宮がら姿を消した。  それから数年後、国王陛下は三人の妻との間に六人....
著者 : 悠木 源基
小説家になろう

結局、王太子認定争奪戦を勝ち抜いたのは誰でしょう?

 この国の後継者は、王位継承権を持つ者同士のポイント争いによって決定される。  そして今、この一年の最終種目であるダンス競技会の結果が発表されて、二十数年ぶりの王位継承権争いが終了した。  ポイント争いに勝った第一王子は高らかに勝利宣言した後に、未来の王太子妃をお披露目したが、周りはドン引きした。何....
著者 : 悠木 源基
小説家になろう

箱入り男爵令嬢ですが、それが何か問題ですか?

生まれてから一度も自分の領地から出た事のない男爵令嬢。王都の王立学園に入っている婚約者から、最終学園の一年だけでも共に学園生活を送って、卒業パーティーで一緒にダンスを踊りたいといわれる。愛する婚約者の為に特待生として編入するが、そこで彼女を待ち受けていたのは、婚約者との仲を引き裂こうとするご令嬢達の....
著者 : 悠木 源基
小説家になろう

愛する人の本命が現れるまで、私は婚約破棄をせずに、彼の防波堤になりましょう!

イオーリア王国第二王女ミルフェーヌは、姉妹からも相手の為に婚約解消をしなさいと言われる程の駄目駄目王女。彼女自身は大好きな幼馴染みである婚約者から身を引く覚悟はある。しかしモテモテの婚約者が本命を見つけるまでは、ハイエナ令嬢達から彼を守るために、彼女は自ら防波堤にならねばならない。だから、今すぐには....
著者 : 悠木 源基
小説家になろう

たった一つのもの 〜メイブロッサムに込められた思い〜

「君にね、世界中でたった一人しか使えない魔法を教えてあげるね。君に教えたらもう僕には使えない。でもね、それでもいいんだ。君が笑ってくれるなら」    あの日少年は、彼女に生れて初めて、たった一つのものを与えてくれた。彼女は初めて幸せを感じた。そして彼は彼女にとって、たった一人の愛する人になった。....
著者 : 悠木 源基
小説家になろう

牛舎に住み、今日もオーサーはサンドイッチを喰む

 魔法省魔術研究所で研究員をしていたオーサーは、今日定年退職の日を迎えた。花束を抱え自宅に戻ると、食事を作って待っている筈の妻の姿はなかった。  妻は一体どこにいるのか、探したくても彼は妻の事を何も知らなかった。  彼は妻が毎日作ってくれていたサンドイッチを手掛かりに、妻の三十年に及ぶ結婚生活をたど....
著者 : 悠木 源基
小説家になろう

淑女倶楽部の事業報告  〜リリィアナ嬢の場合〜

前作「何故私にお尋ねに?」の半年後の世界を、淑女倶楽部のメンバーで、集団婚約破棄事件の被害者となった伯爵令嬢のその前後の様子を描いています。 過去回想から、今、前向きに進みながらも、やはり傷が癒えてはいない少女のお話です。....
著者 : 悠木 源基