杜野秋人の小説一覧

小説家になろう

貴族社会は欺瞞と虚飾でできている

「お前との婚姻は形だけのもの。当然、白い結婚として3年後に離縁だ。いいな」 子爵家から侯爵家の当主である宰相府次席補佐官に嫁いだその夜、新婦は新郎から冷酷にそう宣言されてしまった。 彼は襲爵する条件として、父の持ってきた縁談を受け入れただけであり、自分で見初めたわけでもない彼女を愛するつもりなどな....
著者 : 杜野秋人
小説家になろう

ヤケになってドレスを脱いだら、なんだかえらい事になりました

「そなたとの婚約、今この場をもって破棄してくれる!」 王族専用の壇上から、立太子間近と言われる第一王子が、声高にそう叫んだ。それを、第一王子の婚約者アレクシアは黙って聞いていた。 第一王子は次々と、アレクシアの不行跡や不品行をあげつらい、容姿をけなし、彼女を責める。傍らに呼び寄せたアレクシアの異....
著者 : 杜野秋人
小説家になろう

本日、殿下はご欠席ですわ

王立学院の卒業式典に先立つ前夜祭の卒業記念パーティーで。 男爵家の庶子である女学生の腰を抱き、婚約者に指を突き付けて何事か叫ぼうとした第三王子は…… 「本日、殿下はご欠席ですわ」 無かったことにされた。 ◆ふと魔が差して書きました(爆)。作者2作目のコメディーになります。 ていうか今年まだ....
著者 : 杜野秋人
小説家になろう

傷物公女は愛されたい!

「君は、辞退しようという気にはならないのか」 今日も今日とて、彼を侮る高位貴族の子弟が学園内で子爵家の次男を呼び止める。誰だか知らないが、知らなくても誰かは分かる。その用事も。 「子爵家の次男ごときが、本当に自分が彼女の夫として相応しいとでも思っているのか?」 「あ、その件でしたら公爵家の方へ直....
著者 : 杜野秋人
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公女が死んだ、その後のこと

「お母様……」 冷たく薄暗く、不潔で不快な地下の罪人牢で、彼女は独り、亡き母に語りかける。その掌の中には、ひと粒の小さな白い錠剤。 古ぼけた簡易寝台に座り、彼女はそのままゆっくりと、覚悟を決めたように横たわる。 「言いつけを、守ります」 最期にそう呟いて、彼女は震える手で錠剤を口に含み、そのま....
著者 : 杜野秋人
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引き取ってきた双子姉妹の、俺への距離感がおかしい。【連載版】

「真人兄さん」 「真人お兄ちゃん」 「お話があります」 「今日こそハッキリさせるわよ!」  俺の目の前には双子の姉妹。今年17歳の高校三年生で、もうすぐふたりとも18歳になる、俺の従妹たちだ。  10歳で両親を亡くして孤児になったこの子たちを、親戚一同の反対を押し切って引き取ってきてからはや7....
著者 : 杜野秋人
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婚約者を寝取られた姉と、寝取った義妹の話

「この場をもって、婚約を破棄する!」 王宮主催の夜会の会場で声を張り上げるのはわが婚約者さま。 ダンスも誘わずに、何をやってらっしゃるのかしらね?まあ、誘われないだろうとは思っていましたけれど。 というか、なぜ貴方は妹の腰を抱いてらっしゃるのかしら? 「私はこの可憐で公爵家に相応しい彼女に公爵位....
著者 : 杜野秋人
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明日がどうなるか、誰にも分からない

「リュクレース!そなたとの婚約、今ここで破棄してくれる!」 社交シーズン最後の、王宮主催の大夜会。ここでもまた、ひとつの婚約破棄劇が繰り広げられようとしていた。 婚約者に指を突きつけ、婚約破棄を声高に宣言する王太子。相対する婚約者はせめて穏便に収めようと婚約“解消”を了承するも、王太子自身に破棄....
著者 : 杜野秋人
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王家の血統〜下位貴族と侮るなかれ〜

「貧乏子爵家出身の貴様ごときが私の婚約者などと、もう我慢ならんっ!貴様との婚約なぞ、今この場で破棄してくれるわ!」 王宮主催の晩餐会の会場で、エスコートもなさらずわたくしを放置していた婚約者様。ようやく姿を見せたと思ったら指を突き付けて声高にそう宣言されました。 ああ、殿下。 やはりわたくしとの....
著者 : 杜野秋人
小説家になろう

言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた

【40万PV突破!】 社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなかに第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。 なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。 婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込....
著者 : 杜野秋人