水面に映る月影は

著者:無憂

国のために12歳で隣国の嫁いだ末の姫が、未亡人となって帰国した。歳上の夫に虐待され、心身ともに傷ついた姫は、結婚も恋愛も諦めていた。妹の不幸な結婚に負い目を感じる王太子は、信頼する騎士を結婚相手に擬すが、騎士にはすでに将来を誓った恋人がいた。
薄幸の姫君と高潔ながら朴念仁の騎士、そして騎士との恋に依存していた恋人の令嬢が、それぞれの幸せを掴むまで。

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