培養カプセルを抜けだしたら、出迎えてくれたのは僕を溺愛する先輩だった

著者:冴吹稔

【カクヨムコン5SF部門特別賞!!】
資産家の長女で頭脳明晰、個性的だが一目見たら忘れられない美貌の持ち主――それが僕の愛する解柔院薫子(げにゅういん・かおるこ)先輩だ。
そんな彼女を守ろうと、僕はテロリストの放った爆弾ドローンの前に身を投げ出してしまい――
死んだはずの僕が目覚めたのは、どことも知れぬ巨大な施設の怪しげな培養カプセルの中。出迎えてくれた薫子先輩の説明に、僕は衝撃を受ける。なんとあれから二百四十年が経過していて、外界では人類の社会がすでに崩壊して久しいというのだ。
ラボを出た僕たちが手に入れたのは少しもどかしい不便さと、自由。そして無限の可能性。二百四十年越しの約束を胸に、永遠の夏休みが始まった。

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