普段はお淑やかで清楚な彼女、俺の家でしか甘えてくれない〜が、学校でも『甘えたい』って思ってしまったら……その、春斗に甘えますっ〜

「ふふっ、おはようございます。春斗さん」
「………おう、おはようさん」
才色兼備。
そんな言葉が当てはまる女の子がいる。
愛嬌を醸し出すような可愛らしい顔立ちに小柄な体躯。
腰まで伸ばしたブロンドの髪を靡かせながら佇むその姿は、お淑やかしか感じない。
学園では誰にでも優しく聖母のような笑みを浮かべる彼女は人気者だった。
だけど、放課後になれば―――
「春斗っ! ぎゅーってしてほしいです!」
「おい、学校との差が酷すぎる」
これ見よがしに甘えてくる。
人気者の彼女と春斗は恋人同士ではあるが、彼女は家でしか甘えてこない。
春斗は思った―――学校でも甘えてほしい、と。
彼女ですというアピールをして、堂々と学園生活を送りたい。
だから、春斗は少女に「甘えて来いよ」提案した。
そして、少女は—――
「春斗は学校で私に「甘えたい」って思わせてください。それで私が学校でも「春斗に甘えたい」って思ったら私の負けです。どうです? いい勝負だと思わないですか?」
甘えてほしいと思う少年と、甘えたくないと思う少女。
そんな二人の、甘々イチャラブコメディ―――
「俺は学校でも甘えてきてほしいんだよぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」
「は、恥ずかしいですからやっ! です!」…続きを読む

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