『呪術って最強!』俺の霊能力は、異世界で呪術へと昇華した!

 生まれた頃から幽霊が見えた。
 だから俺には物心つくまで幽霊とちゃんと生きてる人の違いが分からなかった。小学生になる頃には幽霊が見える自分が可笑しいんだって分かったから、幽霊が見えることは自分だけの秘密にするようになった。
「勇者様! 私のお父様を助けて下さい! 呪われているんです!」
 ある日、突然俺の耳に聞こえるようになった声。
 こういうのはよくあることだ。どこかの幽霊がに話しかけているんだろ。
 はいはい、無視無視。
「勇者様! 私の声が届いているなら、助けて! お父様がいなくなったら、私、独りぼっちになっちゃうの」
 はいはい、無視無視。
 俺の幽霊に対するスルースキルを舐めるんじゃない。
「私の名前はララ! お父様は国の国王様で、私の兄姉の誰かがお父様を呪い殺そうとしているの!」
 最近の幽霊は設定が凝ってるねえ。
 でも、帰宅中に喋りかけてくるのは止めてくれないかなあ。
「勇者様! この世界のどこかにいる勇者様! 私の祈りが届いていたら、どうか――反応して」
 余りにもその声が続くもんだから、俺は思わず口走ってしまったんだ。
『分かったよ』
 次の瞬間、学校帰りの目の前の光景が変化して。
 俺はどこかの大宮殿に飛ばされていたんだ。
 異世界に一週間もいると、俺は理解したよ。
 この世界は戦争があったり、毒殺が当たり前だから、幽霊の怨念も、日本とは比べ物にならないってこと。
 そして、俺のちょっとした霊能力が、この世界じゃ非常に役立つってことに。
【呪術最強物】【一話当たりの文字数短め】…続きを読む

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