幼稚園に通う妹が、年上のお姉さんたちをお持ち帰りしてくる

著者:柊咲

妹が生まれて間もない頃に父親を亡くした宇野陸斗。
病弱な母親は体調を崩し寝込む日々が続いていた。そんな母親の代わりに、陸斗は高校に通いながら、いくつものバイトを掛け持ちする日々を送っていた。
父親がいないのだから自分が──いつからか、使命感のように自分を縛り付けていた陸斗は、青春を謳歌することなく、学校生活とバイトの日々を送っていた。
そんなある日、母親の体調は悪化して入院することに。
学校、バイト、それに家事と妹の面倒が加わり、陸斗は日を追うごとに疲労していった。
そんな陸斗を心配に思った妹の妹菜は、バイトで迎えに来れない彼の代わりに、通っていた幼稚園に来る年上のお姉さんたちと一緒に帰ってきて──。
「陸斗くん、もう少し大人に甘えていいのよ?」
一人で頑張っていた陸斗を心配に想ったお姉さんたちは、誰にも甘えられない陸斗に、自分たちに甘えるように促した。
──けれど、家へ来てくれる年上のお姉さんたちの甘えさせかたは、各々が少しズレていて……?…続きを読む

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