俺に追放を言い渡したSランクパーティのリーダーが、他の仲間に「お前が出て行けよ」と逆に追放された件

著者:破滅

「ただの一般職、鍛冶師であるお前はSランクパーティである『白虎の翼』のメンバーとして相応しくない」
 そう言い渡された、主人公梶山鉄郎はほくそ笑む。
 ――計画通り!! と。
 鉄郎は、リーダー以上に頭のおかしいメンバーが集まる問題パーティ、『白虎の翼』を抜け出したくて仕方がなかった。
 故に無能を装い、敢えてリーダーに失望されるように立ち回り続けたのに、しかし他の三人の仲間はリーダーに言う。「鉄郎を追放するくらいなら、お前が出て行けよ」と。
 そして、リーダーが追放され残り三人の――特に問題のあるメンバーの中に取り残された鉄郎は再びパーティを抜け出すために努力するが……
 その努力が勘違いを呼び、更にその三人に尊敬され好かれ――鉄郎の望まない形で、鉄郎は世界最高の鍛冶師として名を馳せていく。
 そんな話。

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