死別の小説一覧

小説家になろう

王子と死別した悲劇の令嬢は、実はどこにもいない。

 ギルベルトは屋敷の廊下を一人で歩いていた。護衛の任務に就いていた時のルーティンであり今はすでにその任を外されて、護衛対象であった元王太子妃、エーリカとは夫婦関係にある。  しかしギルベルトは、愛していた王太子ハーロルトを早くに失くしたエーリカに、自分を愛してほしいとは思っていない。  王室に....
著者 : ポンポコ狸
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妻が遺した三つの手紙

「ハロルド、私が嫁いできた日のことを覚えてる?貴方は開口一番「君を愛することはない」と言ったわね――」  ハロルド・クリーヴズ伯爵が見つけた手紙。それは、亡くなった妻から自分へ宛てたものだった。  読み進めながら、彼は妻との思い出を辿っていく。    手紙シリーズ第二弾。ざまぁはありません。 ※....
著者 : 藍田ひびき
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五歳の時から、側にいた

4/2、誤字脱字を訂正。報告ありがとうございました。 五歳。グレースは初めて国王の長男のグリフィンと出会った。 それからというもの、お互いにいがみ合いながらもグレースはグリフィンの側にいた。十六歳に婚約し、十九歳で結婚した。 グリフィンは、初めてグレースと会ってからずっとその姿を追い続けた。十九歳で....
著者 : 田尾風香
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刺繍妃のお国入り

アナベルは十五で、父親よりも年上の伯爵トマス・レイモンドに嫁いだ。恋愛結婚ではない。父親の遺した莫大な借金を肩代わりしてもらうかわりに、買い受けられたようなものだった。 十年たって、夫は亡くなった。クリスマスにほど近い冬の日、アナベルは、義理の息子ジュリアンに伴われ、初めて夫の領地であるファーンデイ....
著者 : 藤倉楠之