僕と彼女の破壊衝動

 春の深夜、傷害事件が起きた。そこに偶然居合わせた高校生の肱川統義は逃げていく犯人を目撃する。それはクラスメイトの美少女、嶋村七海であった。

 その次の日、七海は統義にとんでもないことを言う。

「私とお付き合いして頂けますか?」

 七海を犯人と疑っている統義と、統義が気づいてないから疑っている七海。お互いがお互いを監視しあうという奇妙な関係が変わる時、二人の男女は傷つけあい、惹かれあっていく。

何もかも壊してしまいたくなるとき、あなたはどうしますか?

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