兄、探幽という人は。 ― 柳は緑、花は紅 ―

徳川将軍家の御用絵師として多忙な日々を過ごしている狩野守信。
ある日、江戸城からの帰り道で少女に財布を盗まれそうになる。
捕まえた少女を自分の屋敷へと連れ帰った守信。
守信の妹・蓮は少女を実の妹のように可愛がる。
しかし、蓮に連れられて町に出た少女は行方を晦ませてしまった。
悪人の手に落ちた少女を救う為、守信がとった行動とは。

※軽度の性描写があります。
※兄妹の近親相姦要素があります。

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【コンテスト用あらすじ】
江戸時代初期。
十六歳で徳川将軍家の御用絵師となった狩野探幽(守信)も、四十歳になっていた。
ある冬の日。江戸城からの帰り道で守信は一人の少女に出会う。
ゴロツキの手先として盗みを働いていた少女。
守信は気紛れに屋敷へと連れ帰る。
守信の妹・蓮は、ゴロツキが少女を取り返しに来るのではないかと不安な日々を過ごしていた。
少女は親子以上に歳の離れた守信に淡い恋心を抱くようになる。
守信によって椿と名付けられた少女。
蓮に連れられて出た町で行方不明になってしまう。
ゴロツキの親玉の男は、椿を返して欲しければ金と蓮を寄越せと守信に要求。
単身、ゴロツキの元へ乗り込む守信。
奇策で椿を取り戻し屋敷へと戻った。
それから十年の年月が流れた。
守信は長年連れ添った妻・玉を亡くし、弟の尚信と安信は兄の後妻に椿を据えようとする。
しかし守信にその気は無く、椿を養女にして他家へ嫁がせようとしていた。
守信と離れたくないと拒絶する椿。
どうしても此処に居たければ妻のふりをしろと言う守信の提案を椿は拒む。
守信の本当の妻になりたいと望む椿。
守信もそれを受け入れ、二人は夫婦となる。
椿との間に初めての子が出来た守信は、幸せな日々を送っていた。
椿を巡り口論となった守信と蓮。
従順な妹の本心を知った守信は、蓮に京の実家へ戻るよう命じる。
最初は激しく拒絶した蓮だったが、諦め江戸を去ることを決意。
蓮の存在の大きさに気づいた守信。
嫌がる蓮を自分のものにしようと押し倒し――。
妻、後妻、そして妹。
嫌われ者の天才絵師を愛した三人の女性。
守信の想いは――。
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レビュー