姫路七星はシェアハウスに住む健全な男子高校生だ。ついでにラブコメ小説家を目指している。
二年生になる新学期の朝、
絶叫する。
「なぜ、ベランダから飛び立とうとする!」
「そこに鳥が飛んでるの、私も行くしか無いでしょ!」
「背中を見ろ、翼はないだろ」
「気持ちだよ、心は世界を変えるんだよ!」
鳥人間でもない彼女は動物ファンタジー恋愛という新ジャンルを模索する同級生だ。
でもここの住居人はこんな奴だけじゃない、小説賞を受賞した噂の筋肉オタクな先輩に、ミステリーのトリックを口にして七星を殺そうと企てる中学生、朝から酔いつぶれる大学生まで……。
ここは『小説好き』という共通の趣味を持った変人の集まりだった。
一風変わったシェアハウス物語が開幕する──。
「前略、ハーレムとモテるはノットイコール、覚えておくように」
レビュー