カラスとすずらん ~意識低い系冒険者パーティの台所を預かっています~

これは剣と魔法と冒険の世界で生きている、平凡なわたしの、きっと平凡なはずの人生のお話――

レイチェル・クラインは薬師の学校に通う、ごく普通の18歳の女子学生。
この世界に存在する様々な不思議とは無縁の平和な学園生活を送っている。

目下の楽しみは、昔から通っている図書館にやってきたかっこいい司書のお兄さんを見ること。
「今日もかっこいいなぁ…。」
レイチェル18歳。彼氏も好きな人もいたことがない。
運命の出会いや白馬の王子様に未だ憧れている、恋に恋する18歳。
 
【1部】
変化のない日々を送る彼女がひょんなことから、ある冒険者パーティーの所でアルバイトをすることに。
内容は、ただただみんなのご飯をつくること。
そのリーダーはあの司書のお兄さん――!?
他のメンバーは、かつての幼なじみの青年に不思議な魔法使いの女の子。
だけどこのパーティー、なんかやる気なさすぎでちょっと変??
 
それぞれ事情を抱えたメンバーと一緒に悩んだり交流したりするうちに、レイチェルの日常は変わっていく――?
素敵な恋の始まりを夢見ながら、今日もせっせと大量のパンケーキを焼き、もりもりの野菜とお肉を切るのであった。
みんな、食べすぎぃ……!
 
【2部】
ある1つの大きな出来事を乗り越えパーティの形態が少し変わるも、まったり平和に過ごすレイチェルと仲間達。
それぞれが悩みや誰かへの想いを抱えながら日々を過ごし、やがて自分のあり方を見つけて少しずつ成長し、彼らの関係も変化していく。
何やら不穏な事件に巻き込まれたりはするけど、やっぱりみんな意識を上げたりはしないみたい。
あと、わたしが不思議な力に目覚めたりとかも……しないみたいです。えー。

冒険特に始まらない、ほのぼのスローライフ&ラブコメ&時々陰鬱ストーリー。

※5章から色々なキャラ視点で進行する群像劇風味になりますが、基本はレイチェルが主人公です。
※途中から暗め・ファンタジー色強めになります。
※異世界ファンタジーなのですが、暦、曜日、単位やその他もろもろオリジナルにすると自分がこんがらがるので現実のものを使用します。
※魔法が存在するもう1個の地球くらいのゆるい世界観です。和洋中色んな現実の食べ物登場します。

アルファポリスさん・カクヨムさんにも投稿中です。

レビュー