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「ようやくお前が役に立つ日が来た! 可愛いマルヴィナの身代わりとして、お前がホーエンハイム公爵家に嫁ぐのだ」
平民孤児のマリーは、「娘のマルヴィナと容姿が似ているから」という理由でカーソン子爵家に引き取られ、いざというときの『替え玉』として12年間も不遇な暮らしを強いられていた。
ある日舞い込んできたのが、マルヴィナの身代わりとしての縁談。『女性蔑視の冷血公爵』と悪名高いアイザック・ホーエンハイム公爵が、マルヴィナを妻にしたいと言ってきたのだ。カーソン子爵は、替え玉のマリーを嫁がせた。
(……女性蔑視? っていう感じには見えませんけど、この人)
嫁いだ先で出会ったアイザックは、眉目秀麗な26歳。怜悧な美貌は印象的だが、全然『蔑視』な感じがしない……むしろ、とても紳士的だ。噂と実情がなぜかズレているアイザック・ホーエンハイム公爵は、マリーに契約結婚を要求してきた。王家が押し付けてきた縁談を断るために、形式上の妻を娶ろうと考えたのだ。
「隣国の姫を娶るよう打診されたが、絶対に応じるものか。私の娘がトラブルを起こして、国際問題に発展するのは目に見えている!」
アイザックの娘、シャノン・ホーエンハイムは4歳。愛くるしい見た目にそぐわず、5人の家庭教師を退職に追い込んだ問題児である。
しかし、シャノンには重大な秘密があった。誰も見抜けなかったその秘密に、マリーだけが気づいてしまい……
「シャノン、マリーのことすき! シャノンのママになってほしいな〜!」
――妻は替え玉。
――夫は訳アリ。
――娘は……。
これは、不遇な暮らしを強いられていた平民孤児のヒロインが、公爵家の妻・母として愛されていくお話。
嘘にまみれた仮初め家族が、本物の家族になるまでの物語。
*ざまぁ回・ざまぁ前振り回は【*】記号がついています。
*ゆるっと読めるテンプレハッピーエンドです。
*併載サイト:カクヨム
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