私には可愛げがないのでしょう?

著者:hermit

幼い頃、私に魔法を見せてくれた産みの母は突然死んだ。

新しく入ってきた継母とは上手く馴染めず、父は別れた母の面影がある私のことを嫌った。姉は、家に居場所がない私を見て小間使いのように扱った。それを咎める味方はどこにもいなかった。

そんな私は、ある日嫁に出される。

悪い噂の絶えない、借金まみれの領主様だ。貴族と結婚したというステータス欲しさに、両親は私を生贄にしたのだ。

幸せな結婚生活は望めない。

そんな私の唯一の救いは、幼い日に母が見せてくれた魔法だけだった。

これは、どれだけ虐げられても立ち上がる可愛げのない私の物語――

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