「引きこもりのおっさんはいらん」と言われて解雇された一流『結界師』のセカンドライフ~≪魔境≫の大結界が壊れたから戻ってこい? 追放したのお前らだからもう知らん

著者:筧 千里

 封印都市フィサエルにて≪魔境≫を隔てる巨大な結界――通称、大結界。その維持管理、修復を行っていた俺、ソル・ラヴィアスに対して、唐突に解雇が告げられた。
「引きこもりのおっさんはいらん」と告げられ、職も住居も失った俺は、全てに絶望して旅に出ることにする。しかし、俺は二十年以上も大結界の管理をしてきたから、特に『結界術』に関しては一流の腕を持っており、俺だけでアーティファクト並の結界を張ることができるようになっていた。
 そんな俺が旅路で出会った大貴族――ルキア・フォン・ノーマンは俺の価値を理解し、その上で好待遇で迎えたいと言ってくれて、俺は新たに仕事を見つけることができた。
 俺がいなくなって、大結界が壊れた? 知らねぇよ、勝手に滅びてくれ。

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