時間停止【タイムズ・ロック】が勇者パーティで気づいてもらえず追放された日に、奴隷として捕まっていた第三王女を救ったら英雄パーティを目指すことになりました。今更必要だから戻ってこい? もう遅い

著者:煙雨

「フィン、無能はこのパーティにいらない」

 フィンは勇者—ジェイクと食事をしている時、追放を言い渡された。

 フィンは勇者パーティで唯一平民であったため、人一倍このパーティに貢献していた。時間停止《タイムズ・ロック》のおかげでパーティが危機的状況の時何度も助けていた。だが時間停止《タイムズ・ロック》をジェイクたちには気づいてもらえなかった。

 そのため無能、平民という理由でこのパーティを追放された。

(クソ 今までは何だったんだよ!)

 時間停止《タイムズ・ロック》を使っていない? 俺が平民だから? それはお前たちが気づいていないだけだろ! それに平民だから追放ならパーティに最初から入れなければよかったじゃないか! 

 追放されてた時、手切れ金をもらうことはできたが、流石にクエストを受けなければ生きていくことができない。だから一人でクエストを受ける。

 クエストが終わり街に戻ろうとした時、馬車が襲われていて助ける。馬車の中には奴隷が数人いて、その一人が言う。

「あぁ。この人がお告げにあった。もしよろしければ一緒にパーティを組んではいただけませんか?」

 この出会いが俺の人生を大きく変えた。

ジャンル別8位

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