転生守銭奴女と卑屈貴族男の結婚事情

 前世の記憶を持ったまま生まれ育った主人公・ロディナは、結婚適齢期に女の生涯年収の十倍の金額の契約金で、平民であるにもかかわらず隣国の貴族との結婚をすることになった。
 結婚相手である隣国の辺境伯・ディルミック=カノルーヴァは、国中の貴族令嬢から縁談を断られ、ロディナの様に金で平民を買ったものの三度も逃げられてしまい、出席した夜会では彼の顔を見たものが失神したほどの醜い顔をしていると噂だった。自国で妻を賄えなくなった貴族が、隣国の平民にまで手をのばしたのである。
 守銭奴であるロディナ自身はお金にしか興味がなく、お金がもらえるのなら相手の容姿なんてどうでもいい、と思っていたものの、いざディルミックと対面してみたら噂なんてあてにならないことを実感する。彼は醜男だなんてそんなことはなく、むしろ前世の記憶があるロディナから見たら、旦那となるディルミックの顔は光輝くほどのイケメンにしか見えず……?
 ロディナが生まれ変わったこの異世界では、美醜の価値観が全く持って違ったのだった。
 美醜観に厳しい隣国で、辺境伯という爵位の貴族でありながらも、酷い差別を受けているディルミックの元へ、契約結婚で嫁ぐロディナ。初めは互いに愛情など感じず、さっぱりとしていた二人だったが、徐々に心を開いていき、互いに惹かれ合うようようになっていく――。
 お金大好きな主人公ロディナと、周りから疎まれる醜男(異世界基準)の美醜反転異世界恋愛物語。

【直接的な性描写はありませんが、露骨に情事を匂わせるシーンが登場します】
【この作品は『アルファポリス』『カクヨム』『ノベルアップ+』にも掲載しています】

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