短編「うちの娘が、第三王子に嫁ぐらしい」

著者:大橋和代

「単刀直入で相済まぬ、ノイム男爵。……男爵の娘ファルシアナ嬢を、我が息子ランデルの婚約者としたい」
「……は!?」
 何故、第三王子ランデル殿下とうちの娘と婚約するのだ?
 我が家はどこにでもあるような男爵家、王家と縁づくような名家には程遠く、私自身も王政府の一官僚でしかない。
 娘は世界一かわいいと思うが、それが親馬鹿でしかないことは、ノイム男爵グレンも自覚していた。

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