ある日突然、夫が愛人を連れてくるものですから…

著者:七瀬菜々

皇后シエナと皇帝アーノルドは生まれた時から結婚することが決められていた夫婦だ。
これは完全なる政略結婚だったが、二人の間に甘さはなくとも愛は確かにあった。
互いを信頼し、支え合って、切磋琢磨しながらこの国のために生きてきた。

しかし、そう思っていたのはシエナだけだったのかもしれない。

ある日突然、彼女の夫は愛人を連れてきたのだ。

金髪碧眼の市井の女を侍らせ、『愛妾にする』と宣言するアーノルド。
そんな彼を見てシエナは普段の冷静さを失い、取り乱す…。

……。

…………。

………………はずだった。

※女性を蔑視するような差別的表現が使われる場合があります。苦手な方はご注意ください。
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