もう1度、恋をしたのは君のせい

著者:北森青乃

「ごめん、別れよう。それじゃ」

高校生活初日。雨宮海は彼女に別れのメッセージを送った。

彼は知っている。
彼女が他の男と手を触れ合っていた事。
彼女が他の男と抱き締め合っていた事。
彼女が……他の男と唇を重ねていた事。

その事実を知りながらも、何も出来ずに弱々しかった自分。

そんな自分を捨て去り、1歩前へと踏み出した彼の前に現れたのは……

「うぉ~い、元気ないなぁ。どしたのうみちゃん?」

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