ドM勇者は追放を悦ぶ。

――ダメージを受けるほど強くなるマゾヒスティック勘違い無双。

伯爵家の家の長男であるルークは、適性の儀で<耐える者>という外れクラスを授かり、実家から追放される。

さらに腹違いの兄で<聖騎士>のルードによって、森の奥に置き去りにされたり、修行と称してメッタ斬りにされたりするが――

ルークは、ダメージを受けるほど経験値を得られる<身体学習>、
受けた攻撃スキルを自分の者として獲得する<危機学習>といったスキルを持っていたため、ルードにイジメられるたび強くなってしまうのであった――――

「父上も兄上も、僕が強くなるために協力してくれてありがとう!」

ルークはドM全開で、自ら進んで攻撃を受け、悦(よろこ)びながら強くなるのであった。

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