女騎士であるわたしの主人は、不遇のお姫さまです。姫君が幸せになれるように全力で頑張るつもりでいたら、王妃になってしまいました。

著者:石河 翠

女騎士として剣を振るう主人公ウィルマ。

彼女が仕えるのは、王宮の片隅に追いやられた不遇の姫君。ウィルマは初めて出会ったあの日から、姫君のことを心から大切に思っていた。

あるとき姫君は、敵国へ輿入れすることになる。結婚とは形ばかりのていのいい人質。それを知ったウィルマは、主人が望むのならば、自分の命に代えても彼女を自由にしてやろうと考える。

姫君に逃げ出したいか問いかけるウィルマ。ところが姫君は、逆にウィルマに対して奇妙な質問を繰り返してきて……。

女らしくないことをコンプレックスに感じているヒロインと、生き延びるために性別を偽って暮らしてきたヒーローの恋物語。ハッピーエンドです。

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