大宮和弘(おおみや・かずひろ)には許嫁がいた。
家柄は天と地ほどの差があり、和弘は彼女には逆らえなかった。
召使いのように、コキ使われ、心身ともに疲弊する毎日。
すっかり疲れ果てているところに現れたのは、七瀬陽麻理(ななせ・ひまり)という女子生徒だった。
彼女は和弘の話を親身になって聞き、和弘の荒んだ心を溶かしてくれる優しい女の子だった。
やがて、彼らはお互いに惹かれていくことになる。
しかし、それを黙って見過ごす許嫁ではない。三角関係が出来上がるが、今更、許嫁が立ち入る隙はなく……。
※カクヨムにも投稿しています
※以前、投稿した短編を改良したものです
レビュー