「ねぇお姉様、ミナリーの代わりに嫁いでくれない?」
人の顔の見分けがつかないファンデッド伯爵家長女のサラは、家族に蔑ろにされ使用人のような扱いを受けていた。
そんな中、妹のミナリーから言い渡された縁談の身代わり。
相手はカリクス・アーデナー。残忍で冷酷、顔に火傷痕があると噂の公爵家当主。その人にサラは嫁ぐことになった。
しかし実際に会ったカリクスは優しく気遣いもでき、サラの『顔が見分けられない』ことも信じてくれる。
生活を共にすることで、カリクスは急速にサラに惹かれていき──。
「それで拒絶しているつもりか? やっぱり君は可愛いな」「なっ、なっ、〜〜っ!」
自分の苦しみを家族にも信じてもらえなかったサラと、『悪人公爵』カリクスの溺愛ぶりが発動し、じわじわと距離が縮まっていく恋物語。
7/29 一章完結。R15は念の為です。
レビュー