『剣装の付与魔術師』~Sランク勇者パーティーを全力でサポートしていたのに理不尽な理由で追放された件。俺がいなくなったら永続バフが解けるんだが……って、攻略失敗して降格させられた?いや、説明済みですが~

著者:リリック

「だから、お前は追放だって言ったんだよ! さっさと俺らのパーティーから出ていきやがれ!」

付与魔術師アキュラスは、『勇者が恋心を抱く聖女と仲良くしている』という理不尽な理由で所属しているSランク勇者パーティーから追放されてしまう。それどころか、勇者の権限によって冒険者登録すらも破棄されてしまった。

「とりあえずは目指せ、Sランク……か。まあ、どこでだってやってやるさ!」

だがアキュラスは逆境に負けず、再び冒険者としての夢を叶えようと立ち上がる。
まず手始めに不要となった『パーティーへの永続バフ』を解除したのだが――その瞬間、仲間たちを補助し続けてきた『無限にも等しい膨大な魔力』が自らへ還元されたことに驚愕する。
つまりパーティーに『永続バフ』を何年も掛け続けるという無茶の果て、なんとアキュラスは自分でも気づかない内に世界最強の魔術師へと成長を遂げていたのだ。

更には膨大な魔力を取り戻したことで、アキュラスが持つ『もう一つの力』も覚醒。
その規格外な強さを存分に発揮し、新たな仲間と次々に降りかかる無理難題を余裕でクリアしていく中、アキュラスは世界さえ救う『救世主』へと成り上がる。

一方、アキュラスという最大戦力を失ったことに気づかない勇者ガントスパーティーは、国家の威信をかけたダンジョン攻略で大失態をやらかしていた。
なんと彼は、アキュラスの『永続バフ』で上がった力を自分のモノだと勘違いして戦いを舐め切っていたのだ。

その上、聖女であるレイラも自分だけに隠されていた『アキュラスの追放』という真実に感づき、勇者パーティーに対して不信感を抱き始める。
結果、アキュラスが努力を認められて栄光への道を駆け上がっていく反面、勇者パーティーは落ちぶれながら空中分解をしていくことになる。

「ちくしょうっ!? 何だってんだッ!? なんで上手くいかねぇ!?」
「ど、どうしたの?」
「そうだぜ、リーダー。ちょっと落ち着けって」
「うるせぇ!! お気楽な顔してんじゃねぇよ! 脳内お花畑どもが!」

アキュラスの追放、勇者ガントスが聖女レイラを手に入れるためについた一つの嘘。
ガントスが自分の間違いに気が付いた時には、もうすべてが遅い。

これはアキュラス・キャヴァルリーが新たな仲間たちと共に最強の冒険者へと至る物語。

★8/24~26:日間ハイファンタジーランキング1位!

※「小説家になろう」は株式会社ヒナプロジェクトの登録商標です
本サービスは株式会社ヒナプロジェクトが提供するものではありません

レビュー