【長編化予定】悪役令嬢の姉に転生した枯れ専女子はイケおじにしか興味がない！

【読者様の熱い要望を受けまして長編化致します】

ヴィクトリア・バリソワは六歳年下の第三王子ジェイコブの婚約者だった。
彼女は感情の起伏が少なく完璧すぎることから『人形令嬢』と呼ばれていた。
そして妹のエルジーに惚れたジェイコブに『婚約を解消して欲しい』と言われた事で、己の前世を思い出す。

何を隠そう……ヴィクトリアに転生する前は『おじ様』が死ぬほど好きな枯れ専女子だったからだ。
一におじ様、二におじ様……全ての人生をイケおじに費やしてきた自分は、ついにイケおじしか出てこないという乙女ゲームの発売日に、呆気なくトラックに轢かれて死んだ。
しかし、駆け寄ってくれたトラックの運転手も香ばしいイケおじだった為、死に方としての悔いはない。

そして悪役令嬢エルジーの『姉』であり、モブだと気付いたヴィクトリアはシナリオ通りに進むつもりなど全くない。
目の前でキリッとした第三王子ジェイコブを見て思うことはただ一つ。

(ーーーーー全然ッ、足りねぇわ！！！)

故に、可愛らしい王子など恋愛対象に入るはずもない。

(あと三十年経ってから出直してきなッ！！！！)

【アルファポリス掲載中】