穏やかな恋に導かれ。

平民出身のエマは、縁があってオルヴェンヌ辺境伯邸で令嬢の専属侍女として勤めている。器量も人柄も良かったエマに令嬢ソフィアが懐くのは早かった。15歳のエマは8歳のソフィアが成人になる10年間ずっとお側で仕え続けたのだが、その日々の中でエマは辺境伯専属侍従のフレデリックが気になり始めるのだった。一方、伯爵家次男のフレデリックは、アドルフ·オルヴェンヌ辺境伯の専属侍従として勤めていた。貴族で気品溢れるフレデリックは女中からは羨望の眼差しを受けていたが、ある日、自分に興味を示さず黙々と給仕に励むエマが心に留まる。成人を迎えた令嬢ソフィアは帝国皇太子と婚約していたが、婚約破棄され事件により発声障害を抱えてしまう。しかし前向きに生きるソフィアには運命の恋が待っていた。オルヴェンヌ家に仕え続けていた二人は、ソフィアの穏やかな恋に触れ、自分たちの気持ちに向き合うようになる。そして出た答え、二人の行く末は?

こちらで掲載している長編「婚約破棄された辺境伯令嬢は、隣国の第一王子と静かな余生を過ごす。」に登場したエマとフレデリックのお話となってます。https://ncode.syosetu.com/n5376hx/
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