【本編完結】転生前に読んだ『身分差を乗り越えて、この愛を貫かせていただきます』が思わぬ形で実現した結果

バルベイル・バールライ侯爵令嬢は、『身分差を乗り越えて、この愛を貫かせていただきます』という小説に出てくるヒロインの恋敵兼悪役令嬢である。
彼女は幼い頃からの婚約者である第一王子殿下のことを心から愛し、心酔していた。
しかしバルベイルは、物語のヒーローである殿下から卒業式で婚約破棄を言い渡される。
殿下の腕の中にはヒロインである男爵令嬢の姿があった。

バルベイルの手元には、彼女がヒロインへと行ったとされる悪事の数々がまとめられた資料が……
最早、バルベイルを未来の王妃と慕う者は誰もいなかった。

その状況でバルベイルはゆっくりと立ち上がる。

──何と言っても私、転生者ですから♡

──この一年、コツコツと体力作りと証拠集めに励み、この日のために特訓した早口と練りに練って数パターン用意した台本を頭に叩き込んで! その奮闘した日々を今! お披露目しようじゃありませんかっ!

バルベイルはすうっと息を吸って、お腹に力を入れて声を張った。
断罪劇の幕が開けた。

前編は、転生者であるバルベイルが、体力作りに勤しみながら、証拠集めのための探偵ごっこを楽しんだ末、断罪劇の場でしゃべりにしゃべって周囲を蒼白にさせるお話。

後編は、身分差を乗り越えて、愛を貫いた二人のお話。

何番煎じの設定に展開なお話ですが、よくしゃべる主人公を書きたくて作りました。その他の視点もいつか書きたいです。

※番外編を追加します。
※誤字脱字報告ありがとうございます! 修正しました。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

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