赤錆の花嫁は辺境の竜騎士に愛を捧ぐ

著者:伊織ライ

 コーラルは伯爵家の後継として厳しい教育と、その後は父の代わりに執務に追われる日々を送っていた。政略結婚の両親は不仲でどちらも家に寄り付かず、その母も事故で亡くなった。17歳になった頃、父が継母と後継になるという弟を連れ帰った。これまでの努力と苦労は全て無駄になったのだ。淡い思いを抱いていた幼馴染には実は疎まれていたのだと知り、不要になったコーラルは辺境領の竜騎士の元に嫁ぐことになった。支度金という名の大金と引き換えに……。
 夫となる相手は顔に大きな傷をもつ、黒髪に翡翠の瞳の美丈夫だった。初対面でコーラルを選んだ理由は「条件が合ったから」だと言う。これまで身に付けてきた自分の知識を使って辺境領をどんどん豊かにしていくコーラルと、愛さないと誓ったはずの妻に惹かれていくジェイド。不器用な2人が徐々にお互いを知り、そしてかけがえのない存在になっていく物語。

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