何度も何度も処刑されたループ中のお嬢様は、執事に助けを求めてみた

著者:一ノ谷鈴

 伯爵令嬢バーベナは、困り果てていた。彼女は悪事の果てに処刑され、死んだはずだった。しかし彼女は、こうして生きている。一年の時をさかのぼって。彼女は処刑を免れるために、様々な努力を重ねてきた。しかしそれも空しく、彼女は何度も何度も死んでは戻りを繰り返していたのだ。
「わたくし、もう死にたくはないの。けれど、どうしていいか分からない」そう言って、バーベナは執事のミシェルに全てを打ち明けた。とても優秀な執事である彼は、彼女の話を聞いてにっこりと笑った。
「お嬢様、私にお任せください。必ずや、お嬢様を破滅からお救いします」
 そうしてミシェルの指示のもと、バーベナは行動を開始する。彼女が想像もしなかったその行動の果てに、彼女は救われる。あまりにも、予想外の方法で。
(全四話のお話になります)

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