大学四年の黒水史佳。
彼女は大学1年の時に恋人の浮気が原因で別れてしまう。
自暴自棄になる史佳、生活は乱れ外見も派手になり、そして性にも…
『そんな生活止めなよ』
史佳を心配する親友の暗刈紀美だが、そんな言葉も届かなかった。
『…羨ましい』
本当は羨望の眼差しで紀美と恋人を見ていた。
理想のカップルである二人に、いつか立ち直りたいと。
そして二年が過ぎた。
『黒水さん』
『どうしたの清水君?』
ある日大学で紀美の恋人である清水政志に呼び止められる史佳。
酷く憔悴している政志に史佳は尋ねた。
『どうやら紀美が浮気を』
『まさか?』
政志から見せられる写真に絶句する。
紀美の浮気に気づいて、止める様に話していたのだ。
『…糞』
『清水君…』
止められなかった親友の浮気、そして悲しむ政志。
そっと史佳は呟いた。
『元気出して』
励ます内に立ち直っていく政志。
いつしか二人は愛しあうようになっていた。
そして1年が過ぎ、幸せな史佳の元に1本の電話が…
『もしもし…政志を知らない?』
紀美からの電話に史佳の胸はざわめくのだった。
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