私は、お母様の能力を使って人の恋路を邪魔する悪役令嬢のようです。けれども断罪回避を目指すので、ヒーローに近付くつもりは微塵もございませんよ?

それは、私が十歳になったばかりのころだった。

流行病で一週間寝込んだ私は、目が覚めた時、目の前にいる母に向かって、こう叫んだ。

「大変、お母様!!私、悪役令嬢のようです!!」

断罪を恐れた悪役令嬢の主人公であるリリールーが、ヒーローを避け続けて断罪回避に成功し、自分だけのヒーローを見つけるまでのお話。

リクエストにお応えしたお話です。

単体でも読めますが、【私の愛しい娘が、自分は悪役令嬢だと言っております。私の呪詛を恋敵に使って断罪されるらしいのですが、同じ失敗を犯すつもりはございませんよ?】の娘の話となります。

※他サイトにも掲載しています。
※リクエストにお応えして、父視点【俺の妖精すぎるおっとり妻から離縁を求められ、戦場でも止まらなかった心臓が止まるかと思った。それ以外の願いなら全て叶えるから、何を言われても別れたくはないんだが?】執筆致しました。

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