いい子にしていたって、神様はちっとも助けてくれないから

 子爵令息のレクターと結婚したシンシア。レクターの事業の失敗により、二人は経済的に困窮。しかし、肝心のレクターはシンシアに冷たく接するうえ、日夜浮気相手の元を渡り歩き、彼女のもとには帰ってこない。
 あるとき、風邪をこじらせたシンシアは、己の命がここまでだということを悟ってしまう。

「いい子にしていたら神様が助けてくださるって言っていたのに」

 嘘ばかりじゃないか――――そう思ったそのとき、彼女の身体に異変が起こる。
 なんと彼女は、レクターと出会った前日へと死に戻っていたのだ。

 もう二度とあんな想いはしたくない――――レクターを避けるシンシアだったが、彼は執拗にシンシアへと迫ってくる。
 レクターへの対応に困っていたとき、彼女はウェールスという侯爵令息に助けられることに。

「一人で対処できないことは、誰かに助けてもらえばいいんですよ」

 いい子にしていても神様は助けてくれなかったのに――――そう思いつつ、シンシアの意識は次第に変化していく。
 そんななか、レクターがシンシアに対し、思わぬ事実を突きつけてきて――――?

※「小説家になろう」は株式会社ヒナプロジェクトの登録商標です
本サービスは株式会社ヒナプロジェクトが提供するものではありません

レビュー