ある盾役の憂鬱

著者:SDN

 盾役《タンク》……それはパーティの前衛に立ち、自らの肉体を駆使してあらゆる敵の攻撃から味方を守る者。

 戦士リアムは大型モンスターを専門に討伐するパーティの盾役として、身体を張って仲間を守ってきた。
 しかし、長年に渡る苦痛の日々は気付かぬうちに彼の心に深い闇を作り出していた。

 ある日、限界を迎えたリアムは依頼成功を祝う打ち上げの席でパーティの仲間に告げる。

「――今日限りで俺はこのパーティを抜けようと思う」

 パーティを抜け、自由と安息を手に入れたリアム。
 一方、盾役を失い混乱するパーティの元へ、三年前に討伐し損ねた巨人の討伐依頼が舞い込むのだった……。

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 全十二話の中編です。
 カクヨムでも掲載しています。

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