勇者殺しの元暗殺者。~無職のおっさんから始まるセカンドライフ~

著者:岡本剛也

 親に捨てられてから、暗殺稼業を生業とする組織のボスに拾われ、幼少期から暗殺者となるために育てられた俺。
 暗殺というのは決して簡単なものではなく、失敗すれば死ぬか殺される生死を懸けた仕事。

 そんな生死のやり取りを行う殺し屋として、俺は三十年以上も生き残って人を殺し続けてきた俺に課された依頼は――勇者の暗殺。
 この暗殺稼業から足を洗えるという報酬の下、過去最難の依頼に挑み……俺は無事に勇者の暗殺を成功させた。

 約束通り、育ての親であり暗殺稼業を生業とするボスから解放されたものの、服はボロボロ、髪はボサボサ、子供の小遣いくらいの金しかない状態。
 しかも、幼少期から暗殺しかしてきてないため社会経験はなく、年齢も四十近いおっさん。

 金なし家なし職もなし。
 とんでもない状態で世間に放り出されたが、これまでの過酷で凄惨で地獄のようだった人生を良かったと思えるものにするため、俺は人生のやり直しを図ることを決意した。

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