わたしが異世界で出会った人は、静かに死を待つ人でした。

明かりのない薄暗いその部屋で、わたしは目を覚ました。

ここがどこだかわからない。

自分の名前さえ、おぼろげで。

戸惑うわたしに話しかけてきたのは、穏やかで優しい人だった。

彼を好きになった。

だけど彼とは結ばれない。

彼は明日、この国のために、死ななければならないから――。

*前後編の2話完結です。明日の20時に後編を予約投稿してあります。

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