凛と咲くひまわりのように 〜醜いと罵られ妹に婚約者を奪われましたが、ありのままの私を愛してくれる人がいるので幸せです〜

著者:七海いと

「お姉様、私、オスカー様と婚約することにしましたの」

妹のラミアがにこやかに微笑みながら言った。
エリーゼの婚約者であるオスカーと、仲睦まじい様子で腕を組みながら。

「その顔にある傷跡――醜いと思いませんこと?」

ラミアの心無い言葉に、深く胸を抉られる。
エリーゼの額に残る大きな傷痕。
これは幼い頃、ラミアを魔獣から助けた際に負ったものだった。

オスカーに婚約破棄されたエリーゼは、幼馴染で医者の卵であるダニエルに話を聞いてもらう。

「エリーゼ、君は誰よりも美しい。卑屈になることはないんだ」

ダニエルに励まされ、いくらか元気を取り戻したエリーゼ。
だが邸へ戻るとラミアとオスカーが談笑しており、あからさまに侮蔑の色を浮かべながらエリーゼを見下す。

(ダニエル、やっぱり卑屈にならずにはいられないわ――)

果たしてエリーゼは苦難を乗り越え、本当の幸せを手にすることができるのか。

*ざまぁ展開があります。
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