転成悪役令嬢ヴィオレッタは世代が合っていない

著者:梅霖

「ヴィオレッタ! 貴様との婚約を破棄する!!」

───美しい思い出になるはずのパーティーで、ヴィオレッタの未来は、呆気なく崩れ去った。

王子の婚約者として、王家のためにとひたすら尽くしてきたつもりだった。その結果が、これだ。
生家の公爵家とは縁を切られ、学園を追放され、婚約は破棄されて放逐される。
王子は、嗤う女を腕に抱き、ヴィオレッタは年老いた成り上がりの男に嫁ぐのだと告げた。

「卑しい貴様には似合いだ!! お前に相応しい人間を用意してやったぞ、せいぜい喜ぶことだな!!!!!」

それにヴィオレッタは────

「まあ、それはご丁寧に」

いまいち危機感を抱けていなかった。

「それにしても若い子って元気ねぇ。前世では孫はいなかったから…ゲートボール倶楽部のヨネちゃん(86)がいつも羨ましかったわ」

乙女ゲームに生まれ変わるには精神年齢がニアミスしていたヴィオレッタ。
そもそもゲームジャンルを知らず、悪役令嬢モノを知らず、ざまぁの概念のないヴィオレッタは、ここから巻き返し逆ざまぁを果たすことができるのか?

武器は身一つ。今まで磨き上げてきた教養と美貌。上手く使えば逆ハーレムも夢じゃない(※出会うイケメンを孫認定さえしなければ)……!!!
頑張れヴィオレッタ!!!!

「ばぁば……素敵な響きだわ。お相手の方には、お孫さんはいらっしゃるのかしら」

まずは現状を、危機的状況だと認識するところからだ────!!!!

という話。

【ストック尽きたので休眠します。適当に書いたタイトルとあらすじなので、予告なく書き換える可能性高です】

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