ソフィア子爵令嬢は、なぜか公爵のガゼルから婚約を申し込まれた。
特になにか取り柄があるわけでもなく、貧乏子爵家になぜ公爵がと不思議に思うソフィア。
これで両親に対して恩返しができると喜んでいた。
しかし、婚約してからというもの、ガゼルが多忙でソフィアは会うことができない。
大変仕事が忙しく疲労を常に抱えているのだと思ったソフィアは、ガゼルのために回復魔法の魔法鍛錬を始めて毎日死に物狂いで頑張っていた。
一年後、ガゼルはソフィアに言い放つ。
「ソフィア子爵令嬢は私を殺そうとした。婚約破棄のうえ、このまま家族もろとも処刑だ」
ガゼルはとんでもない目的があって、ソフィアを道具として利用しようとしていた。
だがソフィアが強力な魔法を会得してしまったことで利用することができなくなったため、冤罪をかぶせて処刑しようと試みた。
ソフィアもこのまま処刑されてなるものかと、覚えたての神級精霊魔法を使って時間を逆行する。
ガゼルから処刑を宣告されるまでの猶予は三年。
これは、婚約相手ために魔法鍛錬に日々死に物狂いで没頭してきたのに、裏切られたうえ処刑宣告されたショックからの復讐を誓うまでの物語。
レビュー