国家令嬢は価値なき俺を三億で

 王奉院詠奈。それが俺の好きな人の名前。
 価値ある物はお金で買えると信じて疑わず、無価値な物は消えていいと豪語する彼女は、拝金主義なようて致命的な所が違う。彼女は欲しいと思った物に惜しまず金を投入し、絶対に手に入れようとする。それは友達のような関係性であっても例外じゃない。
 五〇〇万で友達として買われてから、俺こと沙桐景夜の人生は一変した。初めての友達に舞い上がった。同じ学校に通えたらどんなに良いかと思い、日々それを夢想した。

 中学を卒業した次の日、彼女は三億を両手に抱えて。

「景夜君を買わせてくださいな。私のモノとして」

 ※カクヨムでも更新していきますが、違いはないです。

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