【短編】溺愛暴君を連れてざまぁをする気はなかったんだ、本当だって。

 『聖女』のお披露目のパーティーで、『聖女』と紹介されるはずだったが、婚約者の第一王子は撤回して、婚約破棄を言い渡しながら断罪を始めた。
 実家で妹を虐げる『聖女候補』らしかぬ言動、同じ『聖女候補』の令嬢への嫌がらせ、その証言がたくさん。
 全て捏造の冤罪だったが、ドキドキしながら喜んでいた。

「(待ってましたテンプレー!)」

 転生者のローズが、待ち望んだ展開。国外追放されてさっさと勘当も受けて、解放されたのだが――――。

 その半年後。
 冷酷無慈悲の皇帝にエスコートされて、再び断罪されたパーティー会場へと足を踏み入れることになった。

「我が愛する婚約者を貶めた者を断罪する」

 美しくも冷たくほくそ笑む彼の膝の上に座らされているローズは、元婚約者に謝罪する。

「報復とか、するつもりなんてなかったんだ、本当だよ。ごめんて」

 ホント、ごめんて。

 ※※※転生ヒロイン視点。溺愛暴君ヒーロー視点。ざまあターン。の三部の2万5000文字超え短編です※※※

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