「ずるい」が口ぐせの妹へ……もう限界なの、ごめんね。

「お姉さま、ずるい!
 わたくしの方がそのドレスは似合うのに!」
「でもね、ルティア、あなたには少し大きすぎるから」
「そんなことはないわ!
 あ、お父さま!お姉さまが意地悪なことを言うの!」

 妹のルティアは青い目をうるませながら、父の元に駆け寄った。

 いつものこと。

 もうため息も出ない。

 だって、お父さまの答えが、分かるから。

※「小説家になろう」は株式会社ヒナプロジェクトの登録商標です
本サービスは株式会社ヒナプロジェクトが提供するものではありません

レビュー