悪役令嬢は、決闘裁判に怯まない。でも、助太刀に入ってくれた騎士様がなんかおかしいんですけども!?

著者:鯵御膳

「貴様がこの可憐なリーザに対して非道な仕打ちをし続けたこと、最早明白だ!」

 とある国の貴族学園の卒業式、侯爵令嬢ファビーナは婚約者である王太子から断罪を受けていた。
 そして彼女は決闘による裁判を突きつけられるのだが、怯むこと亡くそれを受け入れる。
 彼女は前世の記憶がある転生者であり、この世界がとある乙女ゲームに酷似していることに気がついて、この決闘裁判のために準備をしてきていたからだ。
 だが元は乙女ゲー、ラストバトルであるこの決闘裁判はぬるゲーであったため、ラスボスであるファビーナの勝ち目はあまりない。
 それでも悲壮な覚悟を決めて決闘に挑もうとした彼女へと、助太刀が現れた。

「ピッエ~~ルでございます!」
「は?」

 糾弾していた王太子も唖然とするほど場違いに明るい一人の男。
 騎士科に属する子爵令息、ピエールだった。
 道化の騎士とも呼ばれる彼は、その勢いで場の空気を掌握、王太子達の企図したものとは違う形での決闘裁判を同意させてしまうことに成功。
 そしてファビーナはピエールと協力し、決闘裁判へと臨むことになったのだが……。

※「小説家になろう」は株式会社ヒナプロジェクトの登録商標です
本サービスは株式会社ヒナプロジェクトが提供するものではありません

レビュー